まずは気持ちのままに
流産後、誰しも気持ちをすぐに
気持ちを切り替えられるわけではありません。
それでいいのです。
何もやる気が起きなくて、
ふとしたことで泣いてしまう
毎日かもしれません。
それでも大丈夫です。
時間がゆっくりと
あなたの悲しみを癒してくれると思います。
一人で抱え込まないで。
話して楽になる方なら、
身近なご両親やご主人に
お話を聞いてもらいましょう。
今日は、
私の流産の経験から思ったことを綴ります。
長くなりますので、
1度目の流産と2度目の流産、
分けて記そうと思います。
35歳で流産
私の場合ですが、
35歳で妊娠が分かってから、
産婦人科へ通い始めました。
自然妊娠でした。
いつかは自分も妊娠する日が来るのかも…
と、漠然には思っていましたが、
それまでの私は、
仕事が忙しい毎日だったので、
自分が赤ちゃんを授かるなんて、
想像していませんでした。
仕事が充実していたので、
赤ちゃんが欲しい!というよりは、
年齢的にもう授かっておかないと、
赤ちゃんを授かれなくなるかもしれない・・・
という危機感に近い感じの感情の頃、
妊娠が判明しました。
初回の通院時に、
「妊娠していますね」
と担当の先生からのお言葉。
2週間後にまた通院する予約をとり、
帰宅。
まだ実感はないものの、
妊娠したんだ・・・と不思議な感覚でした。
2週間通常通りに過ごし、
通院日を迎えました。
診察が始まりました。
先生は、子宮内を超音波で確認しつつ、
なかなかお話ししませんでした。
すると、
「心拍が確認できないですね・・・」と。
私は、診察台に乗ったまま、
「え?」という感じで、
何と回答したか、今は覚えていません。
そこから先は、
先生のお話はうろ覚えです。
・現在、10週であること。
・赤ちゃんはお腹の中で亡くなってしまった。
・稽留流産という種類の流産。
・手術で取り出してしまった方が
次の妊娠へ向けて、早くスタートできる。
・手術日を決めましょう。
こんな感じの話でしたが、
あまり覚えてはいません。
私は赤ちゃんが欲しかったんだ
その後、手術日までは、
妊娠の感覚も流産の感覚もないままで、
私の妊娠は、
あっという間に終わってしまったのだな、
ということだけはわかりました。
ただ、体には変化は起きていて、
歯磨きをするのが気持ち悪くてつらく、
つわりかな、というような症状は出ていました。
手術日までは、
悲しいという感覚よりは、
自分の感情がわからないまま
涙を流すことなく当日を迎えました。
すると、手術台に乗ると、
優しい音楽が流れ、
看護師さん達が、
「大丈夫ですよ」と
優しく声をかけてくれました。
いざ、手術が始まる・・・
というタイミングになったら、
初めて自然と涙が溢れました。
これから麻酔で眠って、
そこから目が覚めたら、
もう赤ちゃんは私の中にいないんだ。
どうにかお腹の中で育ててあげたかった
どんな子に育ったのかな、など、
いろいろな感情が溢れ出て、
涙を流しながら、
麻酔で眠りにつきました。
その時、初めて、
私は赤ちゃんが欲しかったんだと
実感したのでした。
長くなってしまったので、
今回はここまでにします。
次回は、
2度目の流産の経験について、
書きたいと思います。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。